「斧を研ぐ時間」エンジニアリングフライデーという試み

こんにちは Misoca 開発チームの id:mallowlabs です。最近は ドラえもん のび太の牧場物語 にハマっています。使っている道具のグレードを上げるために、牧場はそっちのけで鉱山にこもって鉱石を掘り出す毎日です。

さて、先日の 軽減税率・区分記載請求書対応のリリース は開発チームにとっても比較的大きなリリースでした。そのため、リリースの直前には、このリリースに関係しないコミットは master ブランチにマージを控えることになり*1、自然と開発メンバーが普段使っているツールの整備や自由研究が行われることになりました。 ふりかえりで、このいわゆる「斧を研ぐ時間」がよかったという声が複数出たため、この時間を狙って作ってみようという TRY が生まれて「エンジニアリングフライデー」という試みが生まれました。 今回はこのエンジニアリングフライデーについて紹介したいと思います。

エンジニアリングフライデー

プレミアムフライデーにちなんで、その月の最終金曜日に開発メンバーがプロダクトの開発以外のことを行う、という取り組みです。 特に細かいルールは設けず、

  1. 事前にやろうと思っていることを Scrapbox に書き出す
  2. 16時になったら成果発表をする

ということだけ決めて実施してみました。

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Scrapbox の様子

エンジニアリングフライデーの成果

様々な試みが行われましたが、例えば以下のような改善が行われました。

  • 気になっている箇所のリファクタリング
  • CI の高速化
  • フロントエンドのテストのカバレッジを CI で表示
  • Lint のルールの整備
  • BigQuery で分析した結果を Redash で可視化
  • Trello / GitHub / esa の URL を Slack に貼ったら展開
  • etc...

たった一日でしたが目に見える成果が数多く出て驚きました。 「やってよかった」という声が複数出たため、また次回もやってみようということになりました。 「合宿より誘惑が無いから逆に捗るのでは?」という意見もあり、一日とはいえ大きな進捗を感じたメンバーが多かったようです。 残念ながら日程の関係で参加できなかったメンバーからも「次回は絶対参加したい」という声が上がりました。

次回のエンジニアリングフライデーもどんな成果が出るか楽しみです。

Trello / GitHub / esa の URL を Slack に貼ったら展開

ちなみに私の成果は「Trello / GitHub / esa の URL を Slack に貼ったら展開」です。 せっかくなのでオープンソースにしています。

AWS SAM で簡単に動かせるので試してみてください。

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展開の動作イメージ

採用

Misoca では斧を研ぐ時間も大切だと思っているエンジニアを募集しています。

www.wantedly.com

*1:master へのマージを控えるという人の意識に頼った運用はミスが生じかねません。現在、大きな機能変更をしながらも、master へのマージを可能にする仕組みを構築・運用中です。詳細は後日このブログで公開予定です。