こんにちは、@torimizunoです。
10月になってHiGH&LOWの新作映画が公開されたことが嬉しく、強く生きているこの頃です。
最近Misocaのデザインチームでは、全6回に渡りOOUIの社内勉強会を行いました。
その後メンバーでオブジェクトについて議論する機会が増えたり、思考やアウトプットに効果を感じているので、どのような目的や流れで勉強会を実施したのかを共有したいと思います。
目的
OOUI(オブジェクト指向ユーザーインターフェース)について、雰囲気理解でなく、個々が理解して考え、UIに落とし込む能力を鍛えるため勉強をする。 知見が高まってきたら、社内でのオブジェクト指向を親会社 (弥生株式会社)との共同プロジェクトにも発展させていきたい。
実施方法
- 1回1時間の全6回で実施
- 社内デザイナーは共通理解度を深めるため、基本的には参加
- デザインパートナーの方や社内メンバーは自由参加
- Zoomでつなぎ、Scrapbox上で勉強会を実施
流れ
ソシオメディアさんのOOUIの記事をベースに、前半はインプット、後半はアウトプットに重点を置いて勉強会を組み立てました。
(ソシオメディアさん、記事とても活用させていただきました!ありがとうございます!)
- 第1回 輪読会
- https://www.sociomedia.co.jp/7279
- 記事を30分黙読しながら各自メモや話したいことをまとめる
- メモを共有して、ディスカッション
- 第2回 輪読会
- https://www.sociomedia.co.jp/8740
- 記事を35分黙読しながら各自メモや話したいことをまとめる
- メモを共有して、ディスカッション
- この回はエンジニアも参加してくれて、継承や細分化の話をしてくれました
- 第3回 準備運動
- https://www.sociomedia.co.jp/8753
- 記事を参考に、OOUIの実践を実施
- 記事のユーザー要件をもとに、35分のラフスケッチ
- 各自のラフスケッチの共有とディスカッション
- 第4回 準備運動
- https://www.sociomedia.co.jp/8753
- 前半
- 記事を参考に、10分でモバイルアプリケーションのメインオブジェクトを探す
- この時はメルカリ、Spotify、SmartEXを各自調査しました
- 調査後、10分で共有とディスカッション
- 後半
- 記事を参考に、10分でデスクトップアプリケーションのメインオブジェクトを探す
- この時はGoogleカレンダー、Trello、Gmailを各自調査しました
- 調査後、10分で共有とディスカッション
- 第5回 実践
- 40分でMisocaのメインオブジェクトを抜き出す
- 残りの時間で共有、ディスカッション
- 第6回 実践
- 抜き出したMisocaのメインオブジェクトで、40分で改めてラフスケッチをする
- 残りの時間で共有、ディスカッション
↓Scrapboxでの様子
勉強会を開催してみて
全6回とも、社内だけでなくデザインパートナーの方にも参加いただけて開催することができ、純粋に嬉しかったです。
実際に自分たちのサービスのオブジェクトを見つめ直し、未来の話ができたことで、有意義な時間になりました。
自分自身、勉強会前と比べ強くオブジェクトを意識するようになり、UI設計やレビューでも言葉にする機会が増えました。
特に文言については、デザインチーム内ですぐに改善に移ろう、という話ができたので、今後の改善に活かしていきたいです。
参加メンバーの感想
@kanizmb
勉強会に参加したことでソフトウェアにおけるオブジェクト同士のつながりやそれぞれが持つふるまいを意識したり、使用する言葉づかいに気を配ったりするようになりました。 見た目のデザインを行う前に、オブジェクトの構造をふまえた情報の設計を行う手順を入れることで、より骨太なデザインを提供していけるのではと思います。
またリモートワーク体制の都合上、業務以外で交流する機会が少ない弊チームですが、会を通じてわいわいやれてよかったです。いろいろな感想や意見が飛び交い、一人で学ぶのとはまた違った角度で捉えられました。 今回のように時間を区切って即興でデザインしてレビューし合うのも、続けていくと良い訓練になりそうです。
@rikanezu
OOUIへの知識が全く無かったためまずは輪読会のみに参加しました。 単純に読む機会ができたことで内容について理解できたのはもちろんのこと、 読みながら思ったことを各々でScrapboxに書いていき、そのあとに各々の感想を発表したので自分だけでは噛み砕けなかった部分も理解することができ良かったです。 実務でもデザイナーが言おうとしていることが理解できるようになったので、やり取りもスムーズになりました。 デザイナーでなくてもUIの良し悪しの判断をする機会は多いため、感覚的ではなく共通言語で話せるようになり今回参加して学ぶことができてよかったです。
@masarumaruyama
「何がオブジェクトで、それがどのようにUIと関係するのか」を意識しながら、色んなプロダクトに触れてみたり、実際に画面を起こしてみたり、意見を交換したりと、発見の多い勉強会でした。
オブジェクトとアクションの関係を明確にすることで、画面遷移・ナビゲーションのつくり方、言葉の選び方、プラットフォームに依存しない体験の考え方など、大小さまざまな視点がリンクしました。
また、同じプロダクトに関わっているメンバーで開催したことで、日常業務ではOOUIの考え方が共通言語として扱えるようになり、コミュニケーションの解像度が上がりました。
今回は基本的にデザイナー中心の参加でしたが、直感的に理解できる内容が多いため、プロダクトの設計に関わる、あらゆる立場の人が馴染みやすい考え方だと思いました。今後、チームでプロダクトを考える上で、コミュニケーションの軸の一つにできそうな可能性も感じています。
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